真壁畳店～企業経営の未病改善アドバイザー派遣事業編（012）

　今回は、小田原市小竹で「真壁畳店」を経営する眞壁一嗣（まかべ　かつじ）さんにお話しを伺いました。

真壁畳店のこだわり～安心して寝ころべる畳

企業紹介

真壁畳店さんは明治26年（1893年）創業、約130年続く老舗です。店主の眞壁　一嗣さんは4代目です。眞壁さんは昭和50年生まれ、高校卒業後、職業訓練校で畳製作の知識・技術を身につけ、家業である畳店を継ぎました。2021年10月に、高度な技能を持ち、若年技能者への指導等により効果的な技能の継承や後継者の育成を行う厚生労働省「ものづくりマイスター」に認定されました。また、同年11月に、優れた技能を持ち、その職種の向上発展に功績のあった技能者を表彰する小田原市の優秀技能者表彰を受賞しています。

真壁畳店の特長

畳の専門家として、「畳の寸法を必ず測る」、「素材に合わせた直し方をする」、「凸凹のない、お部屋に合わせた畳替えをする」ことをモットーに、見積り→畳の引き上げ→畳替え→畳の納品まで、すべて眞壁さんが責任をもって行います。毎年自ら畳表の原料のイグサの産地である熊本県八代の農家に出向き、イグサの刈り取り研修に参加しています。トップレベルのイグサ農家から、身体と住まいにやさしい良質なイグサを仕入れ、安心して寝ころべる畳へと仕上げています。

お客さまのため、地域のため

欧米の住宅文化が浸透し、日本間が減ったため畳の需要は減少しています。そこで、真壁畳店さんでは地元の不動産屋さんや工務店さんとのつながりにより、多くの仕事を受注しています。また、ホームページの充実や、Facebook、Instagramの開設、ノベルティグッズ（畳の縁で作ったペンケース、カードケース、リボン、髪留め、畳表で作ったコースター等）の提供などによるＰＲを行うとともに、「かながわPay」での支払いに対応するなど顧客の利便性を高めることで顧客の獲得を図っています。
地元に根付いた畳店として、地元中学校の職場体験の受け入れや「打ち上げ花火」、「たちばなファミリーフェスティバル」などの小田原市橘商工会青年部での活動を通じ、地域への貢献を行っています。

今後の取り組み

新型コロナウィルス感染拡大の影響で、売上の変動が大きくなってきたため、「企業経営の未病改善アドバイザー派遣」による専門家のアドバイスを受け、「畳の効用、高品質の熊本産畳表や畳替えキャンペーン、ペット畳の紹介など」を掲載したちらしを夏と秋に地元商圏に各4,500枚配布したところ、新規顧客やリピーターからの受注につながりました。また、「創業128年の技術をPRして子育て家庭やペット畳の顧客開拓」をテーマに「ものづくり商業・サービス生産性向上促進補助金」を申請し、令和3年9月27日に採択されました。この補助金を活用して、框縫機（畳表を張る機械）、両用機（畳の縁を付ける機械）を最新のものに更新し、作業能率の向上と高品質化を図るとともに、小田原市の子育て手帳への広告掲載やペット畳のPRにより売上の拡大を目指しています。

会社概要

社名：真壁畳店
代表：眞壁一嗣
資格: 畳製作一級技能士(国家資格)
所在地：小田原市小竹1985
営業時間: 8:00〜19:00
TEL：0120-98-4336
URL：https://www.makabetatami.com/
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真壁畳店インスタグラム　https://www.instagram.com/makabetatamiten/