Windows10 Version 21H1のサポート終了について
Windows10 Update Versionにもサポート期限があり、Windows10 Version 21H1は2022年12月13日にサポートが終了になります。殆どの企業の情報システム運用管理担当者の方はすでに内容を理解しており、もうUpdate対応済だと思いますが、もし、万が一にもUpdate対応していない企業がありましたら、残された時間が一週間しかありませんので、詳しくは保守契約を締結しているITベンダに速やかにご相談下さい。
個人利用PC及び、ご家庭のPCをUpdateしていない方の為、今後どういった事になっていくのか簡単に概要を書きたいと思います。Windows10のUpdate Versionにもサポート期限があるという事で、期限の切れたVersionを使い続けるのは、例えWindows10だとしても、WindowsXPやWindows7やWindows8.1など期限の切れた旧OSと同じ位、危険なので最新版へアップデートするようにしましょう。
米国Microsoftは2022年9月15日に公式ドキュメントサイトに告知ページを設置して注意を喚起していました。
「Version 21H1」の「Windows10」は、2022年12月13日(米国時間)にサービス終了を迎えますと...
Windows10 Version 21H1(May 2021 Update)は、2021年5月にリリースされたバージョンです。
Windows10の各Versionはリリースされてから18カ月サポートされるのが基本ですので、以下のVersionとEditionは2022年12月13日にサービス満了を迎えます。
Windows10 Home Version 21H1
Windows10 Pro Version 21H1
Windows10 Pro Education Version 21H1
Windows10 Education Version 21H1
Windows10 Pro for Workstations Version 21H1
Windows10 Enterprise Version 21H1
Windows10 Enterprise multi-session Version 21H1
Windows10 IoT Enterprise Version 21H1
サービス終了後のVersionには、セキュリティ更新プログラムが供給されませんので、引き続きサポートを受ける為には、Version 21H2などの後継バージョンへ移行する必要があります。
2021年10月にWindows11が登場しましたが...。
Windows11が登場したからと言って、今すぐWindows10が使えなくなる事はなく、少なくとも2025年10月14日まではサポートが受けられます。しかし、Windows10のVersionによっては、2022年中にサポートが終了してしまいます。
2025年までWindows10のサポートを受けて安全に使うための条件ですが...。
新しくパソコンを買わなくても、Windows10を搭載したパソコンは無償でWindows11にアップグレードする事ができますが、Windows11のシステム要件は意外と厳しく、2年前のパソコンであっても要件をクリアできない場合もあるので、とりあえずWindows10のまま、しばらく使えばいいと軽く考えている人もいると思います。Microsoftの発表では、Windows10は少なくとも2025年10月14日までサポートされる事が決まっていますが、2025年10月までWindows10のサポートを受けて安全に使い続けるには、ある条件をクリアしなければなりません。そこで、2025年10月14日まで、Windows10を安全に使い続けるための条件を確認してみましょう。
Windows10のサポートは2025年10月14日までですが...。
Windows10のVersion20H2はすでに2022年5月10日に、Version21H1も、2022年12月13日でサポートが終了される事になっています。つまり、今までWindows10のアップデートを全然行っていないパソコンは、2022年中にサポートが終了してしまい危険な状態になってしまいます。もし、2025年10月14日までWindows10を安全に利用し続けたい場合は、少なくとも2022年12月13日までに2021年11月リリースのVersion21H2にアップデートしておく必要があります。不安な人は、今すぐ自分が所有するパソコンのVersionがどうなっているのか至急確認しましょう。
Windows Updateをサボっていると2022年中にサポートが終了される事が分かったと思います。MicrosoftはWindows10のサポートを2025年10月14日まで続けると発表していますが、Windows10のVersionによっては、サポートが終了されてします。因みにVersion21H2も2023年6月13日にはサポートが終了するので、それまでに次のUpdateを適用する事になります。以下にWindows10のバージョンとサポート終了日を纏めました。
Windows10 Version 20H2(2020年10月20日) →サポート終了日2022年 5月10日
Windows10 Version 21H1(2021年 5月18日) →サポート終了日2022年12月13日
Windows10 Version 21H2(2021年11月16日) →サポート終了日2023年 6月13日
Home/Pro/Pro Education及びPro for Workstationsの場合
まとめ
Windows10を長く使いたいなら、常に最新版にUpdateしておく必要がある事をご理解していただけましたでしょうか。強い言葉で言うとWindowsは常に最新版にUpdateしないと安全に使用する事が出来ないOSなのです。因みに、Windows10の最新版となる、Version22H2は2022年10月18日にリリースされましたので、そろそろ導入を検討してみては如何でしょうか。
コンピュータウイルスの感染防止対策としても、Windows Update等の適用を行わないとOSの脆弱性の問題が出てきます。人間の注意だけで不審なメールやWebサイトを避ける事は不可能な為、システム的に感染を防ぐ対策も必要になりますので、OSやアプリケーションの脆弱性に常に気を配り、Versionを最新に保つ事が重要です。
米国MicrosoftのJapan Security Teamは2022年11月8日、2023年の月例セキュリティ更新プログラムのリリーススケジュールを日本国内向けに公開しました。
Microsoft製品に対する月例のセキュリティ更新プログラムは例年、毎月第2火曜日(米国時間)にリリース(所謂、パッチチューズデー、Bリリース)されますが、この方針は2023年も継続される予定です。日本では時差の関係上、その翌日(第2水曜日または第3水曜日)の公開となります。2023年のリリーススケジュールは下記の通りですので、皆様も毎月のセキュリティ更新に気を配って下さい。
リリース年月 公開日(日本時間) 公開日(米国時間)
2023年 1月 1月11日 1月10日
2023年 2月 2月15日 2月14日
2023年 3月 3月15日 3月14日
2023年 4月 4月12日 4月11日
2023年 5月 5月10日 5月 9日
2023年 6月 6月14日 6月13日
2023年 7月 7月12日 7月11日
2023年 8月 8月 9日 8月 8日
2023年 9月 9月13日 9月12日
2023年10月 10月11日 10月10日
2023年11月 11月15日 11月14日
2023年12月 12月13日 12月12日
ランサムウェア被害防止対策として、アンチウイルスソフト、UTM、バックアップという今までのセキュリティ対策では防ぎきれなかった事例が多数出ていますので、企業、個人の状況に合わせてですが、OSやアプリケーションの脆弱性に常に気を配り、Versionを最新に保ち続け、セキュリティー対策の強化や社員(個人)のITリテラシーを向上させる事が今後重要になってくると考えられます。Windowsのサポート終了やアップグレードのタイミングでは、担当者(個人)のスキル且つ、コスト的な理由で新しいVersionへのアップグレードが行われず、レガシーシステム化する恐れがあります。Windows OSを使用している以上、Updateしないという選択肢はないという事を覚えておきましょう。