サポかな
掲載日:2020年10月 5日
「サポかな」取材名言-ゲームを作るというより、ゲーム開発の“組織”を作っているのです (株)スタジオフェイク 石本 則子代表
基本的な仕事のスキルや人間力を高めるために経営資源を注ぐ
ゲーム開発とオリジナルキャラクター制作、グッズ制作などを手掛けるスタジオフェイク(川崎市)。生き馬の目を抜くゲーム業界にあって、創業20年という数字が開発力を物語っている。代表取締役CEOの石本氏は、『ちびまる子ちゃん』のさくらプロダクションを経てセガに入社し、当時ソフトウェアのプロデューサー数十名中、たった1人の女性社員だった。「大手でかなり自由にやらせていただいた」後、小規模で長期的に強い開発組織を育てるため20代後半で創業。社員教育に時間も資金もエネルギーも注ぎ続ける石本代表の名言の一部をご紹介します。(取材日:9月25日)
「ゲーム会社」というと技術教育のイメージが強いと思います。もちろん技術は大切ですけれど、技術教育だけで20年を迎えられたとは思っていません。私どもが技術以外で継続して大切にしてきた教育の柱は3点あります。
1つは日本電信電話ユーザ協会さんの電話応対コンクールへの参加で、これは電話応対の日本一を決めるコンクールです。2003年から継続して参加していますが、毎年大変勉強になっています。話を聞く、返すはコミュニケーションの基本。培った力はチャットやメールでも生きてきます。
2つめが東京工業大学大学院のMOT(技術経営)プログラムへ年に1名ずつ参加させていただいていることです。2008年からのべ13名が修了、現在も1名受講中です。会社では学べない技術経営とは何かを1年間で徹底的に学ぶとともに、技術経営のトレンドにアンテナを張ることで、長期的に当社が進むべき方向のビジョンやその土台となる知見を社員と共有できるようになりました。
3つめは昨年2019年から始めた日本ホスピタリティ推進協会さんのホスピタリティ・コーディネータ養成講座の受講と資格取得です。これはいわばおもてなしの専門家の資格で、現在社内にはコーディネーターの有資格者が2名おり、11月にさらに2名資格取得を目指しています。今後国際的な取引が多くなることを踏まえワールドワイドのプロトコルの理解とおもてなしの知見を得ること、また自社ならではのホスピタリティを活かしたナレッジマネジメントの構築に不可欠と考え加入しました。
コロナにより、海外と人の横断が分断されましたが、情報の往来は加速したのではないでしょうか。対コロナという意味では、世界は同じ方向を向いています。能力のある海外の方々とこの苦難を一緒に乗り越えていくという、グローバル化が一層促進されたように感じています。
当社は2022年5月に旧社名「株式会社スタジオフェイク」から
新社名「株式会社ファンコーポレーション(英文名:FUN Corporation)」へ社名変更いたしました。
【会社名】
(旧)株式会社スタジオフェイク
(新)株式会社ファンコーポレーション
【URL】
(旧)http://www.studiofake.co.jp
(新)https://www.funco.co.jp/