サポかな
掲載日:2021年4月 9日
「サポかな」取材名言~(株)マーク電子 技術部チーム IoTで看護の現場にゆとりをもたらす(1)
電子回路設計やIoT技術を誇る株式会社マーク電子。創業者で現会長の村山氏が入院中に「なんとか看護スタッフの負担を減らしたい」と、三浦部長率いる技術部に号令をかけ生み出されたのが、点滴流量を常時管理する「DR-MARK(ドクターマーク)」だ。従来の他社製品は、点滴筒の内部を落ちる水滴を近赤外線センサーで計測するが、患者の移動などで揺れると水滴が近赤外線を通過せず、カウントできなかった。そこで、マーク電子のMr.センサーこと相馬課長が目を付けたのは、自動車の衝突防止用センサーだった。
(取材日:4月7日)-「サポかな」6月号にご期待ください。
自動車の追突防止センサーは、ノイズの制御が大変だと聞いていたので。(相馬課長)
点滴の水滴は、ほんの数センチの距離で計測しなくてはならない。対して車の距離センサーはメートル単位。だが、相馬課長は車載用機器について「虫や落ち葉が横切るとノイズが発生し、その調整に苦労する」といった話を聞いていた。つまり、センチメートル単位の距離でも反応する、点滴に応用できる!とひらめく。とはいえ、車の技術を水滴の計測に応用できるまで1年近く苦労したという。点滴の筒部分の寸法が、メーカーで違うことも、難関だった。
光の“線”ではなく、電波、つまり三次元的に広がっていく“波”で計測します。(相馬課長)
「マイクロ波ドップラーレーダー」※を応用した独自の特許技術で、本体が動いても正確に測定するツールを開発した商品開発グループ。医療現場を良く知る医学博士 中尾氏が入社したことも大きかった。
※ 詳細は以下をご覧ください
https://markd.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/10/Doppler_radar.pdf
(4月12日のスタッフブログに続く)