【大連便り(58)】一時帰国(ホテルでの集中隔離編)
一時帰国を終え、6月24日に成田―大連便で大連に戻りました。今回はその際の、ホテルでの集中隔離の生活等について紹介いたします。
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※「中国入境・最終目的地が大連」の場合、6月24日の時点の隔離政策は「21日間の集中隔離+7日間の自宅健康観察」でしたが、
6月29日から「7日間の集中隔離+3日間の自宅健康観察」と隔離期間が短縮されました!
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入国手続き等を終え、政府指定の隔離ホテル行きのバスに乗車し、20分ほどで到着しました。今回の隔離ホテルは以下のとおりです。(部屋は空室があれば選択できるようです)
ホテル名:大連昱圣苑国際酒店 (大連市沙河口区太原街6号)
部屋の種類:スイートルーム (1泊700RMB、1,000RMB、1,200RMBの3種/3食付き) 1RMB=20円換算で14,000円、20,000円、24,000円
シングルまたはツイン(1泊550RMB/3食付き)
1RMB=20円換算で11,000円
フロントには日本語ができるスタッフがおり、チェックインのサポートをしてくれました。チェックイン時に21日分の宿泊料を前払いする必要があり、支払方法はWeChatペイ、アリペイ、クレジットカード(VISA、マスター、銀聯など)、現金(RMB)が可能でした。
私が宿泊したシングルの部屋では、バスタブあり・なしの部屋を選択できました。入室後は集中隔離期間が終了するまで、原則部屋から出ることはできません。
部屋に入ってすぐに煙草の匂いが気になりました。このホテルの部屋は喫煙可の部屋しかないそうです。
掃除も行き届いておらず、内装も老朽化している印象を受けました。
南西向きに窓があり、窓の左右上部の2か所は半開きになるので外気は入りますが、なんとも言えない閉塞感を感じました。消臭スプレーなどを持ち込まれた方がいいかもしれません。
部屋には、テレビ(NHK国際版が視聴可能)、Wi-Fi、アメニティー(冷蔵庫、電気ケトル、マグカップ、歯ブラシ、ボディーソープ、シャンプー等)が備え付けられていました。チェックイン時に渡された入居案内の用紙にWeChatの複数のQRコードが書かれており、
- ホテル担当者(日本語可)のWeChat
- ホテル側からの重要事項に関するWeChatグループ
- 入居者同士の情報交換用WeChatグループ
と繋がることができました。
ホテル内でのやりとりは、このWeChat(グループ)を通じて行われます。入室後は、1日2回の体温測定とあらかじめ決まっているPCR検査以外、ホテルから指示はありません。
食事は1日3回、部屋の外に弁当が届けられます。このホテルは外国人(主に日本人)向けの隔離ホテルのためか、3回に1回くらいはカレーなどの日本食が提供されていました。
また、酒類を含む飲食物のルームサービスや、ホテルスタッフによる代理購入(お使い)も行うことができました。ただし、自分で外部に出前などを頼むことはできません。差し入れも、モノによっては大丈夫なようです。(私はしませんでした。)
1.集中隔離生活に備えて持参した方が良いもの(個人の感想です)
調味料(ふりかけ、醤油、マヨネーズ) |
サプリメント、栄養補助食品 |
お菓子類 |
生活用品(歯磨き粉、シャンプー、コンディショナー、洗顔、髭剃り、除菌シート、消臭スプレー、爪切り、洗剤、体温計など) |
常備薬(風邪薬、胃腸薬、解熱剤など) |
嗜好品(酒類、タバコなど) |
娯楽品(ゲーム機、書籍など) |
運動用品(運動着、ヨガマットなど) |
2.集中隔離中の生活
ホテル隔離期間中は、自由のない閉ざされた狭い環境に身を置くことになります。
人と接する機会もなく、孤独や寂しさを感じるなど、心身共に変調をきたしやすくなります。
私は規則正しい時間に寝起きすること、朝夕は体操することなど、1日のリズムを作るようにして環境に適応するように心がけました。
また、家族や友人と電話やオンラインツールで連絡を取るなど、外部との適切なコミュニケーションも必要です。
3.集中隔離生活の終わり
隔離生活7日目となる29日に大連市の隔離政策が「7日間の集中隔離+3日間の自宅健康観察」に変更となり、既に集中隔離を受けている人にも遡及適用されることとなったため、私は7月1日(隔離8日目)の早朝にチェックアウトできることとなりました。
青天の霹靂で、21日間の集中隔離を想定していたので本当に嬉しい知らせでした。
ホテルから自宅に戻る際、久しぶりに太陽の光を浴びて大きく息を吸うと、清々しい気持ちになりました。
その後、自宅での3日間の健康観察(この期間、最低限の外出は可能でした)を終え、大連市内を自由に行動できるようになりました。
私は2020年9月にも中国でのホテル隔離(14日間)を経験しましたが、その時と比べると、日本語対応ができるようになっていたり、日本食が提供されるようになっていたなど、隔離環境は改善されている印象でした。とはいえ、部屋から一歩も出られない隔離が厳しい状況であることは変わりません。
今回の隔離期間の短縮は、日中間のビジネス往来の復活につながる明るいニュースとなりました。
早く以前のように自由に往来が出来る日が来ることを願っています!