大連事務所:赴任編(2)
国際課から大連事務所に異動しました境谷(さかいだに)文孝です。
大連事務所に赴任した時の経験を、複数回に分けてお伝えしています。
【隔離生活の管理】
隔離ホテルに到着後、ホテル及び医療のスタッフとの連絡手段として、2種類のWechat(SNS) グループチャット(医療用・生活支援)の登録を指示されました。グループチャットには100人余りの入居者(ほぼ日本人)が登録(入居)されており、このホテルに多くの日本人の方が隔離されて いることに驚きました。
隔離生活中は1日3回、グループチャット内で検温の結果報告を求められました。指定する時間内 に検温の報告がない場合、隔離期間を更に7日間延長するとの指示があり、ただでさえ長い隔離期 間が延びては困ると思い、毎日しっかり報告を行いました。
2週間の隔離生活は、ホテルスタッフからの指示(抗体検査・PCR検査)を除き、部屋から1歩も 出ることができませんでした。ドアに鍵はかかっていませんでしたが、廊下には複数台の監視カメ ラが設置されており、常時監視されているようでした。
【食事・生活】
食事は、1日3回、中華弁当が部屋の外に置かれた机の上に届けられました。お弁当の量は成 人男性でも食べきれない量でした。最初は物珍しさもあり美味しいと感じましたが、数日で飽きてしまい、日本から持参したレトルト食品やインスタント食品を食べ、なんとか乗り切ることができました。
隔離生活は孤独な環境との闘いで、いかにストレスを溜めずに心身の健康を維持するかが重要だと感じました。私は定期的に職場の上司・同僚や家族・友人とオンラインで連絡をとるなど、周りの方に支えてもらい、2週間の隔離生活を乗り越えることができました。9月17日早朝、ホテルをチェックアウトし、隔離生活が終わりました。「やっと自由に外を歩ける!」これがまず感じた思いで、同時に、もう2度と隔離生活を体験したくないと本音で思いました。