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経営相談
掲載日:2022年6月13日

経営総合相談窓口の現場から~「雇用関係の認定」

5月29日(日)の読売新聞ネットニュースに、゛アマゾン宅配委託されて「個人ドライバー」、運送会社と「事実上の雇用関係」・・・異例の是正勧告″という見出しを発見いたしました。
記事の内容は、「ネット通販「アマゾン」の荷物の宅配を受託している運送会社A社から、業務委託された個人事業主のドライバーについて、運送会社A社から指揮命令を受けており、事実上の雇用関係にあるとして、埼玉県の春日部労働基準監督署がA社に労働基準法違反で是正勧告をしたとがわかった。宅配荷物の増加で、個人ドライバーに業務委託する動きが物流業界で広がる中、違法と認定が明らかになるのは異例。今後影響が広がる可能性がある。」というものでした。
経営総合相談窓口にも同じような相談が、個人ドライバーの方から数多く寄せられております。具体的な相談事例を1件紹介しますと、「前までは担当エリアが決まっていて、エリア内の配送をしていたのに、AIが配送コース割りや配送個数を決めるようになってから、無理なコースや配送個数を割当てられるため、仕事環境が厳しくなっており何とかならないかと。」というものでした。
今回の是正勧告が出された案件と類似しているところは、「配送ルートや予定外の個数の配送等を発注元から指示される等」で、雇用関係ではないかと疑われる可能性があります。
記事の中に「異例」と書いてありますが、何が「異例」なのかと言いますと、労働基準監督署は従来、今回のようなケースは事業所間の取引であるので対象外としていました。
経営総合相談窓口にも、労働基準監督署から紹介されて連絡してくる個人ドライバーの方がおりましたが、今回の是正勧告によって、神奈川県内の労働基準監督署がどのような判断をしていくのかを注目したいと思います。

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