株式会社石内鉄工さまが３代目に引継ぎました！

【写真は会長ご夫妻と社長ご夫妻】

　設備貸与制度を利用されている株式会社石内鉄工さまが事業承継しました。その際の苦労話を伺ってきましたので以下ご紹介します。

【企業概要】

　当社は昭和30年に個人創業し、昭和43年に法人成りしました。創業当初は製缶板金業として手すりや柵などを製造しておりましたが、時代の流れとともに自動車部品などの需要の高まりを受け、昭和40年頃から自動車の車輌部品用のプレス金型の製造に取り組みました。当社の強みは加工精度にありますが、顧客の要望に応じる短納期との組み合わせで更に付加価値を高めています。

【事業承継の振り返り】

　予てから事業承継の準備を進めて参りましたが、この度、令和3年10月8日付で3代目社長が就任いたしました。どのように事業承継の手続きを進めればよいのか模索しているなか、地元の小田原箱根商工会議所等に相談しアドバイスを受けたことで、ようやく手続きを終えることができました。今、振り返ってみても事業承継の準備や手続きはとても大変でしたが、後継者不在の会社が多いなか、当社は親族である長男に引き継ぐことができるのは大変ありがたいことでした。更に４代目に意欲を示している大学生の孫までおります。北条５代のこの地で、これからも、ものづくり企業として技術力を高め更に顧客満足度の向上を目指してまいります。

最後に一言、事業承継を検討している方は充分に相談のうえ進めてもらいたいです。事業承継に関する書籍も沢山ありますが、やはり地元商工会議所等の公的機関や取引金融機関の担当者に直接相談してアドバイスを受けるのがいいと思います。分からないことはどんどん聞いてください、担当者は丁寧に答えてくれますので、ぜひ相談してみてください。

☆公益財団法人神奈川産業振興センターでは、産業競争力強化法に基づき、「神奈川県事業承継・引継ぎ支援センター」を実施しております。これまで、親族内承継を支援してきた「神奈川県事業承継ネットワーク」と、第三者による事業引継ぎを支援してきた「神奈川県事業引継ぎ支援センター」の機能を統合し、2021年4月より新たに「神奈川県事業承継・引継ぎ支援センター」として活動の場を広げました。事業承継に悩む県内の中小企業を、目的に合わせた支援事業にて、全力でサポートいたします。