「サポかな」取材名言~エミー測量設計 ドローンで地球を測る (1)
「測量」といえば、街中で三脚の上の機械を覗いている人と、その先で棒を持ち立っている人の2人1組を目にすることがあるが、当社は1991年の創業当時は工事測量を主に行っていたが徐々に公共測量へ業務を拡大(2027年の国際園芸博覧会に向け整備される旧基地内「海軍道路」の測量調査も!)。航路維持のための海底地形測量(ソナーによる音響測深)、そして現在はドローンを使ったミライの測量に果敢に挑戦している。空からの測量は、現会長が創業当時からの願いだった。
(取材日:4月13日)-「サポかな」6月号にご期待ください。
測量とは、地球上にあるものの図面を作る仕事。また、地球上にこれから作りたいものの設計図が、現実に可能な位置はどこかを示す仕事です。(浅野祐司社長)
ダムや道路、トンネル、ビルなど、あらゆる土木建造物の建設に際して最初の仕事となる測量。予定地の正確な座標、高さ、長さ、面積等を測定し、図面を作成する。測量士は国家資格であり、当社の従業員7名は、測量士4名、測量士補1名の他、港湾海洋調査士や建築士、土地家屋調査士などの資格を有する。浅野祐司社長ら若い測量士たちは、機材やソフトの追及に余念がなく、当社は活気に満ちている。
測量は泥臭い仕事、そして永らく伊能忠敬と同じ三角測量を行っていた。(浅野輝顯会長)
日本の測量技術は、600年ごろ遣隋使、遣唐使によって伝播されたといわれ、701年の大宝律令で「班田収授法」が制度化、全国の耕地が測量されたとされる(戸籍に基づき6歳以上の男女に一定面積の耕地を分配)。その後、太閤検地などで土地を把握することはあったが、高精度の測量は、伊能忠敬の「大日本沿岸輿地全図」(1821年)まで待たなければいけない。17年の歳月をかけ、自分の歩幅と、水平や勾配を計る道具で日本の海岸線を測量した。
現在の測量士の仕事は、大きく「外業」と「内業」に分けられる。角度や高低差を測る器械などを使用して野外でデータを収集する「外業」と、測量計画、製図・測量データ分析といったデスクワークの「内業」だ。外業は、山間部や崖の下、未踏地での仕事もあり、危険でハード。
当社はソーラーパネル設置場所の測量を数多く引き受けていたが、測量士が徒歩で1カ月かけて測っていた。それが2015年に小型無人航空機UX5を導入し、航空写真測量により1時間に短縮できたのだ!
(明日のスタッフブログに続く)