【大連便り(66)】第15回 神奈川県企業会(樫山(大連)有限公司の工場見学会)を開催
10月26日、第15回となる神奈川県企業会の活動として、大連市開発区にある樫山(大連)有限公司の工場見学会を開催しました。同社はアパレル大手であるオンワードホールディングスが1991年に設立した現地法人です。同社工場では従来からオンワード関連のブランドスーツなどを生産していましたが、「高品質・短納期・手ごろな価格での完全オーダーメイドスーツ」の提供を目指して工場をリニューアルし、2019年から「人による高度な縫製技術とデジタル技術による高効率化を実現したスマートファクトリー」として稼働しています。
見学会には12団体・19名が参加し、まず初めに会議室で同社の最先端の生産方式「スマートシステム」(IoTや最新設備を導入し、受注から在庫管理の自動化などにより高品質のオーダーメイドスーツを短納期に出荷するシステム)の説明を受けました。その後、2021年に稼働した新第1工場(さくら工場)、2019年に稼働した新第2工場(アカシア工場)をそれぞれ見学しました。 どちらも前述のスマートシステムを導入した最新工場で、第1工場・第2工場間は渡り廊下で隣接した共同の生産ラインとなっており、最大でスーツ年産30万着が可能です。
工場内にはハンガーシステムという生産ラインが整備され、生地からスーツの完成品まで各工程の流れを見ることが出来ました。とても壮観でした。同社担当者によると、最先端の生産システムだけでなく、熟練した従業員の高い縫製技術があってこそ、高品質、短納期のスーツ生産が実現できるとの言葉が特に印象的でした。
工場見学後は質疑応答が行われました。参加者からは、同社の生産方式「スマートシステム」に関して、多くの質問が飛び交っていました。今後も当事務所では神奈川県企業会の活動を実施していきたいと思います。
(会議室での説明の様子)