「サポかな」取材名言～井組自動車工業井組浩紀氏「自分しかできない仕事だけやる」ホームページに注力し下請けから脱却(1)

自動車鈑金塗装で職人たちから尊敬を集める井組憲二氏（現会長）の長男。43歳。大学時代に簿記検定1級を取得した、数字に強い男だ（なんと「簿記サークル」に所属していたという）。「オヤジが満足いくまで鈑金の仕事を続けてほしい。その環境を整えるのは息子である自分しかできないこと」と、ツナギ服に着替えた。だが、鈑金の見習いを始めるも「給料をもらえるレベルの仕事じゃない」。自分にしかできないことを突き詰めた先に「ホームページでの集客」があった。

（取材日3月3日）－「サポかな」5月号にご期待ください。

下請け仕事はしたくなかった。職人たちが手掛けた「作品」の対価は、まっとうに受け取る。

14年前、当社の年間取引件数は250件、その半分を下請け仕事が占めていたという。入社した浩紀氏がまず思ったのは「ピンハネはされたくない」。大学の同級生がホームページ事業で成功を収めていた。これだと思った。新規顧客と直接取引をするためホームページを自作した。
2度のホームページ改修を経て、今では年間の取引件数は3,000以上、99％がB to Cだ。