日本の四季が二季に!?
日本の四季が二季に!?
2月にもかかわらず群馬県内では夏日を観測し、各地で初夏の陽気かと思えば、二日後には真冬の寒さで降雪予報など寒暖差の激しい天候が起きています。30年に1度のサイクルだった異常気象が、“ニューノーマル(新たな常識)”になる日が刻々と近づいているのでしょうか。
「暖冬なのに大雪警報」はなぜ起こる?
北極海の海面水温が冬になっても高い状態だと大気中へ水蒸気が放出され、シベリア上空で偏西風が蛇行します。それにより、大陸から寒気が南下して大雪の可能性が高くなるようです。
梅雨がないといわれている北海道。気象庁が発表する梅雨入り・梅雨明けの対象外となっていますが、本州と同じく高温多湿を体感する日数が年々増えているようです。猛烈な暑さを記録した昨夏。総務省消防庁によりますと、1週間に熱中症で搬送された人が初めて1万人を超えました。
神奈川県では、鎌倉市にある高徳院の大仏内部が拝観できる「胎内拝観」が1か月間に渡り高温を危惧して中止となりました。
毎年お花見を楽しみにしている方は多いと思いますが、桜が紅葉するのはご存知でしょうか。
「桜紅葉」は俳句の秋の季語で、夕焼けのようなくすんだ黄赤色、茜色のような色味が特徴です。花が散って葉桜の後、気温が高く乾燥していると葉は枯れ落ちてしまいますが、独特な色味で秋に映えます。
海外の方から好評の日本の秋に、五色紅葉があります。緑→黄緑→黄→橙→赤へと色の移り変わりが1本の木で鑑賞できるのも、風流なのだとか。昨年は、近畿や東北地区で紅葉の時期に雪が降って白も加わる景色となりました。
世界気象機関(WMO)と欧州連合の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は、2023年7月の世界の平均気温が観測史上で最高と発表し、観測記録のない太古を探る研究者は「地球の平均気温は約12万年ぶりの最高気温を記録した」と温暖化に警鐘を鳴らしています。(日経新聞:2023年7月31日より一部引用)
春と秋が消え「季節外れの~」という表現も消えていくのでしょうか。日本の美しい四季がいつまでも変わらずに続くことを願わずにはいられません。
STOP温暖化!
一人一人ができることに取り組んで、地球規模で持続可能な社会をめざしましょう!