デジタルマーケティングについて
1-1 デジタルマーケティングとは
「デジタル」を活用したマーケティングを指します。
Web、SNS、インターネット広告、モバイルアプリ、電子商取引などデジタル媒体の活用に加え、顧客と企業との接点を連携させるオムニチャネル化された顧客行動等をデータで捉えて、あらゆるチャネルで最適なアプローチを行うマーケティング活動全体を指します。
顧客の消費行動がオムニチャネル化され、企業が提供するサービスのデジタル化が進むなか、マーケティングにおいても変革を求められています。
そこで今日、注目されているのが「デジタルマーケティング」です。
1-2 日本の労働生産性
公益財団法人日本生産性本部「労働生産性の国際比較2019」によると、①日本の時間当たり労働生産性は46.8ドルで、OECD加盟36カ国中21位、②日本の1人当たり労働生産性は、81,258ドル。OECD加盟36カ国中21位、③日本の製造業の労働生産性は98,157ドルで、OECDに加盟する主要31カ国中14位となっていると書かれています。
このことから、日本経済の活力を維持・拡大するためには、生産性の飛躍的な上昇が不可欠といえます。
※参照元:公益財団法人日本生産性本部 調査研究・提言活動 労働生産性の国際比較 「労働生産性の国際比較2019」
URL:https://www.jpc-net.jp/research/list/comparison.html
1-3 デジタル活用の状況
「中小企業白書2018年(平成30年)」によると、中小企業におけるITツールごとの利活用状況では、「十分利活用されている」と回答した企業の比率が、一般オフィスシステムと電子メールで55%前後であり、経理ソフト等で約40%、ERPやEDIで約20%となっていると書かれています。
このことから、現在の日本ではデジタル活用がまだ十分に進んでいない状況とであることが分かります。
※参照元:中小企業庁 「中小企業白書2018年版(平成30年)
URL:https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H30/PDF/chusho/04Hakusyo_part2_chap4_web.pdf
2-1 デジタルマーケティング戦略
デジタルマーケティングを導入する際、①オンラインでの目標設定、②インターネット上での活動といった点を考慮する必要があります。
①オンラインでの目標設定とは、顧客との関係構築、インターネットを通じた販売、自店舗への集客等といった点を質的又は量的な目標を立てることです。
②インターネット上での活動とは、自社の認知度を高めるため、インターネットにWebサイト、動画サイト、SNSサイト等といった拠点を作り、その拠点に顧客を集め、その結果について分析と改善を行う活動です。
2-2 インターネット上の拠点づくり
インターネット上の拠点は、Webサイト、検索サイト、地図サイト、動画サイト、モバイルアプリ、SNS等に設置することができます。
これらの拠点には、直接的又は間接的に自社の名称、住所、電話番号、メールアドレス、アクセス、営業日、営業時間等といった自社の概要が分かるような案内をします。
また、これらの拠点には、予約や購買機能、最新の情報、クーポン等といった付加的な機能を追加することもできます。
○動画の活用
個人や企業が色々なツールを活用して、簡単に情報ができるようになってきています。
ここでは、簡単に動画の手順及びWebサイトでの掲載について説明をします。
・動画制作の手順
+動画の内容、伝えたいことを決める。
+会社のイメージと、ビジネスの目的に即した動画を作成する。
+動画制作の計画(スケジュール、予算等)を立てる。
+動画のシナリオ等といった絵コンテを作成する。
+撮影手順を決める。
+撮影動画のためのツールを集める。
+動画を撮影する。
+動画の最後に、「何をしてほしいのか(チャンネル登録、メルマガ登録、コメント入力等)」を必ず伝える。
+動画の編集をする。
+Webサイト、動画サイト、SNS等にて宣伝する。
・Webサイトでの掲載
+動画を掲載する。
+動画終了時には、次の動画が見ることができるよう設定する。
+古い動画は整理(削除等)する。
○ドメインの取得
ドメインは、インターネット上の住所といえます。
ドメインは、覚えてもらいやすいよう短く、ビジネスと関係性が高い方がよいです。
ドメインを選択する際には、既に他社が登録したドメインは、登録することができません。
そのため、ドメインが登録されていないかを調べる必要があります。
ドメインの検索は、ドメイン提供元のホームページ等で行えます。
○ホームページ(HP)構築時のポイント
トップページでは、メニューボタンを配置してHP内の他のページへ誘導します。
メニューボタンは、一般的にはページの上部又は横に表示します。
HPでは、コンテンツやレイアウトが重要ですので、十分に時間を取ってこの点について検討します。
顧客の立場に立って考えたり、競合他社や好きなHP等を参考にしたりして、HPを構築します。
HPには、会社情報や店舗案内、住所、電話番号、メールアドレス、アクセス、沿革、実績、営業日、営業時間等を掲載します。
最後に、HPが上手く動くか、正しく表示されるか、誤字脱字がないか、スマートフォンに対応した動きをしているか、等についても確認が必要です。
2-3 Webサイトへの集客
Webサイトへの集客を図るための方法には、検索エンジン、インターネット広告、SNS、メルマガ等といったものがあります。
検索で上位を目指すには、SEO対策が必要となります。
検索エンジンは、入力したキーワードとコンテンツ内容との関係性が高いと判断したものが表示されますので、検索で上位を目指すには、検索されるキーワードとコンテンツの内容との関係性が大切になります。
そのため、見込み顧客が実際にどんなキーワードで検索しているかを調べるのとよいでしょう。
インターネット広告等を活用してキーワード検索で上位を目指す際は、①キーワードが検索された回数、②競争力の高いキーワードの選択、③提供する商品やサービスとキーワードとの関係性といった3つの点を考慮してください。
2-4 Webの分析と改善
オンラインでの目標設定の達成状況を確認します。
達成状況は、①量的データ、②質的データで確認します。
①量的データ:サイトへの訪問者数、閲覧時間、1か月の売上等
②質的データ:ユーザのコメントやSNS等の反応等
検証の際には、①量的データ、②質的データを上手く組み合わせると、ユーザの意向やトレンド等を把握することができるかもしれません。
ここで得られた結果を踏まえて、商品やサービスを改善したり、デジタルマーケティングを修正したりします。
3 最後に
神奈川産業振興センターでは、デジタルマーケティング導入の支援を行っております。
相談は、原則無料です。
詳細は、以下のURLよりご確認いただけます。
URL:https://www.kipc.or.jp/business-support/management/#section1