海外進出
掲載日:2023年8月30日
大連便り(86)ALPS処理水放出後の大連現地の様子

ALPS処理水放出後の大連現地の様子
ALPS処理水放出報道後の中国・大連の様子をお伝えします。
中国国内では本件について、中国中央電視台(国営テレビ局)で報道されているほか、国内向けSNSサイト(抖音等)で、大きく取り上げられています。
当事務所が所在する遼寧省大連市は、現在、日系企業1,500社余りが進出し、日本語人材も多いエリアです。8月25日付で在外公館の在大連領事事務所から「外出する際、公共の場所では不必要に日本語を大きな声で話さないなど、慎重な言動を心がける」といった注意喚起情報が発出されましたが、報道前後で街中の様子に特段の変化はなく、日本人に対する嫌がらせ行為などが起きたという話もこれまでのところ耳にしていません。
また、日系金融機関や商社が集積するオフィスビル近隣の日本料理店街では、昼どきにスーツを来た客が続々と店内に入っていくなど、以前と変わらない様子でした。
一方で、現地で日本商材(食品や日用品)を扱う輸入業者に話を聞いたところ、「注文が減っている。当面は輸入を控え、在庫のみで対応している。人気のあった商品でも価格を下げないと売れない状況」とのことでした。
最後に、中国国内の情勢は刻々と変化するため、常に最新の状況を確認することが重要です。当事務所でも、可能な限り最新の現地情報を収集・提供してまいります。
(8月29日筆)

