海外進出
掲載日:2023年2月 8日
大連便り(75) ウィズコロナ時代に突入した中国 ~2023春節(旧正月)の様子~
昨年12月、中国では3年近く続いた厳格なコロナ防疫政策が大幅に緩和されウィズコロナの時代がやってきました。その過程では多くの人がコロナウイルスに感染し、飲食店やデパートは一時休業、企業活動も停滞するなど、苦しい期間を過ごしましたが、そうした困難を乗り越え、初めてのウィズコロナでの春節(旧正月)を迎えました。
大連では1月に入ったころには既に多くの人が感染済みとなり、ウィズコロナの新たな日常が始まりました。コロナに感染するリスクをほぼ感じない不自由なゼロコロナの世界から感染のリスクと隣り合わせで生活する自由な世界に一気にシフトしたわけですが、多くの人は感染の恐怖よりも自由が戻ってきたことに喜びを感じている方が大きいようです。
春節期間(1月21~27日)中は旅行や帰省などで2019年の水準に近い3億人を超える人が中国国内外へ移動しており、隔離リスクや移動時の検査等がなくなったことで、街中や観光地も賑わいを取り戻し、マスクを外している人も多く見受けられました。
大連の今年の春節では、昨年まで規制されていた爆竹、花火が解禁されたことが印象的でした。旧暦の大晦日から正月にあたる日(1月21日~22日)は特に多くの花火・爆竹の音が町中に鳴り響き、これまでのゼロコロナ政策で抑圧された気持ちを発散するため、花火・爆竹を行う人が特に多かったのでないかと感じました。
2023年1月8日には中国に入境する際の隔離措置も撤廃され、大連の日本人駐在員も一時帰国する人が増えてきました。日中の往来が困難な状況が続きましたが、徐々に県内企業の皆さまが中国に出張できる環境が整いつつあります。皆様の中国ビジネスが大きく前進できるよう、当事務所も積極的に活動していきたいと思います!