【大連便り(55)】 日本への一時帰国(中国出国・日本入国編)
6月9日(木)、日本航空の大連-成田便に乗り、約2年ぶりに日本に一時帰国しました。今回は、中国出国と日本入国の際の手続きについて、私の経験をお伝えします。 6月30日現在の日本入国時の政策は以下のとおりです(6月9日時点も同じでした)。
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日本へ入国する際には、出国前72時間以内のPCR検査陰性証明書が必要である。
全ての入国者(日本人を含む。)は、出国前72時間以内に検査を受け、医療機関等により発行された陰性の検査証明書を入国時に、検疫所へ提示しなければなりません。 (厚生労働省HPより)
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このことから、成田便搭乗の2日前に大連市内の日本帰国用のPCR検査陰性証明書を発行できる「大連市友誼医院」に赴き、PCR検査を受診しました。
検査日の前日に同医院のWECHAT公式アプリから予約申請を行い、検査翌日に検査結果証明書(下記写真)を受取りました。
PCR検査は鼻咽頭検査方式で費用は219RMB(検査代19RMB、検査証明書発行代 200RMB)、日本円で約4,400円です。(1RMB=20円で計算)
次の準備として、日本入国の際、ファストトラックを利用するために必要なアプリ「MySOS」を事前にインストールしました。MySOSは日本入国時の検疫検査での申告手続きの一部をアプリ上で事前登録することができ、検疫検査時間の簡素化となります。
次に、健康電子申告アプリのアプリをインストールしました。中国当局の指示により、大連空港(おそらく他の空港も同様です)での出入国の際、このアプリの健康電子申告画面の提示が求められています。この画面はスクリーンショットを撮っておく方が便利です。
以上の準備を終え、当日は搭乗時間の2時間以上前に大連空港に到着しました。健康電子申告アプリの提示による健康申告がチェックイン前に必要で、既に長蛇の列となっていました。
大連-成田便の機内はほぼ満員で、マスクの常時着用が求められる以外、特別の機内アナウンスはありませんでした。
成田空港到着後、入国審査では登録済みMySOSの画面を係員に提示すると、空いている列に誘導され、すぐに審査が完了しました。どの国から日本に入国したか、また入国審査前にMySOSを登録しているかどうかで、並ぶ列も変わるようです。その後の検疫検査もMySOSの登録を終えていたため、こちらも速やかに終了しました。
現在、中国から日本への入国の際、空港でのPCR・抗原検査は行われていないため、到着から約1時間程度で入国関連の手続きはすべて終了しました。中国からの入国者の自宅待機も6月からは不要となるなど、以前と比べて日本一時帰国のハードルは下がったように感じました。ただし、日中間のフライト数はまだ相対的に少ないため、座席の確保が難しく、航空券の価格も高騰しているようです。今後の増便を期待したいと思います。