減らす日崎工業株式会社

環境へ取組が企業の魅力を高める!CO2排出量削減の効果とは

※写真 三瓶代表取締役

【事業者情報】

カーボンニュートラルに取り組もうと思ったきっかけはなんでしょうか。

(社長)2011年の東日本大震災がきっかけでした。両親の地元が福島第一原子力発電所の近くにあるため、脱原発への気持ちを強く持つようになりました。そこから、電力会社に頼らずに、電力の自給自足を目指そうと考えました。また、企業としても年商が5,6億円から3億円に落ち込んだこともあり、固定費削減についても考えるようになりました。

カーボンニュートラルに取り組もうと思った時、何から取り組み始めましたでしょうか。

(社長)54灯の工場内水銀灯をLEDに置き換えるところから始めました。8万円/月のリースで導入しましたが、電気代10万円/月の削減に成功しました。副次的に工場内が明るくなりました。

カーボンニュートラルへの取り組みに活用した補助金等はありますでしょうか。

(社長)LEDへの置き換え以外にも当社としては①自家消費型太陽光発電の導入、②家庭用蓄電池の設置、③レーザー加工機の置き換え、④電力の見える化を行っております。
神奈川県の補助金を中心に活用してきました。

① については“自家消費型太陽光発電等導入費補助金”を活用して工場の屋根に太陽光パネルを設置しました。
③ については“ビジネスモデル転換事業費補助金”を活用し、省エネ効果も期待できるレーザー加工機を導入しました。結果として電力消費量は元々の半分に減らすことができました。
④ については“スマートファクトリー促進事業”を活用し、ENIMASを導入しました。これにより、設備ごとの電力消費量を可視化し、業務の仕方と電力消費量の関係性を分析したり、設備の入れ替えを検討できるようになりました。

現在感じている、カーボンニュートラルに取り組んだことによるメリットはありますでしょうか。

(社長)実際のCO2排出量や取り組みを公表した結果、全国から注目されるようになりました。また、採用においても環境に興味のある人材からの応募が増え、会社の魅力の一つとなっていることを実感しています。

これから取り組んでいきたいと考えていることはありますでしょうか。

(社長)太陽光発電の導入と省エネを更に進めて、自社で発電した電力で消費を賄っていきたいと考えています。新たに建設した千葉の工場では太陽光発電を導入し、自社としても環境配慮はもちろんのこと、製造・販売する製品自体も環境に配慮したものにしていきたいです。また、天候に応じた柔軟な働き方も検討しています。勤務日や時間を天候によって調整することで、晴れた土日に発電される電力を無駄なく活用できるのではと考えています。

※当社が製造している独立電源型トレーラーハウス

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