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サポかな
掲載日:2021年12月 1日

「サポかな」こぼれ話~明治維新の立身出世から130年。総合園芸業のトップランナーとして走り続ける横浜植木(1)

日本の近代園芸史をスタートさせたといわれる横浜植木株式会社。本社所在地は、明治23年から変わらず横浜市南区唐沢。幕末の開港で外国人居留地となったその地で、創業者 鈴木卯兵衛は園芸植物などの海外交易を手掛けた。130年以上の歴史の中で、多くの逸話を生んできた横浜植木。その、ほんの一部をご紹介する。
(取材日10月8日)―「サポかな」12月号【原寸図鑑】、ぜひご覧ください。

創業者 鈴木卯兵衛 氏

江戸庶民が愛でてきた園芸植物を、日本人の手で輸出する!

天下泰平の江戸時代、園芸が武士階級のみならず一般庶民にまで広がっていたことは、ショウブやシャクヤクなど色鮮やかに描かれた浮世絵などからも察することができる。幕末、横浜に設けられた外国人居留地(今の横浜市中区)は、明治になり交易がいっそう盛んになり、西洋人に興味を持たれた日本の園芸植物は海を渡り始める。北海道開拓の指導者として日本に来ていたドイツ系アメリカ人園芸技術者ルイス・ボーマーは、開拓事業終了後、横浜で植物を扱う貿易会社ボーマー商会を設立する。
社会が大きく変化する中、立身出世を夢見て下総から横浜にやってきた鈴木卯兵衛、このボーマー商会に仕入れ担当として入ったのが明治15年だった。
外国人が独占していた日本の園芸植物の輸出を自分たちの手で、と明治23年(1890年)、卯兵衛は園芸や貿易に通じる21名と横浜植木の前身となる有限責任横浜植木商会を設立する。同年にはサンフランシスコに、その後もニューヨーク、ロンドン、上海に支店や出張所を開設したというから、驚くべき行動力!人脈!!
卯兵衛らの活躍で、日本人が愛でてきた植物、なかでも種類が多様なユリは大いに輸出されたという。

(明日のスタッフブログに続く)

横浜植木株式会社

https://www.yokohamaueki.co.jp/

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