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掲載日:2025年8月 6日

『国宝』見てきました

『国宝』見てきました

※映画『国宝』に関する内容に触れています。ネタバレは避けようと思いますが、新鮮な気持ちで映画を見たい、という方は読まない方がよいかもしれません。

7月の時点で観客動員数は390万人を突破。社会現象ともいうべき大ヒット作となっている映画『国宝』を見てきました。

鑑賞前は3時間という上映時間に不安も感じたのですが、むしろあっという間。次から次へと展開する話に、飽きる暇もありません。ストーリーと、キャストの熱演、そしてなにより、劇中の歌舞伎の舞台の華やかさと迫力は圧巻です。

『国宝』のあらすじ

1964年長崎。任侠の家に生まれた少年喜久雄は、目の前で父を殺され、歌舞伎役者・花井半二郎に引き取られる。喜久雄の才能を見抜いていた半二郎は、実の息子・俊介とともに彼を歌舞伎役者として育て上げ、やがて喜久雄は俊介とともに人気役者に成長。しかし、歌舞伎役者の子ではない喜久雄には、超えることのできない「血」という大きな壁があった―

映画の感想

どんなにすばらしい演技をしても、人気役者となっても「歌舞伎役者の血を引いていない」ことで不安定な立場にいる喜久雄の孤独。この孤独が一層彼の芸を磨いたのかもしれない、と思ったり。どこか冷ややかな吉沢亮さんの眼差しは、まさに喜久雄の孤独からくるものだろうな、と思いながらスクリーンに見入っていました。

ただ、私が感情移入してしまったのは、横浜流星さん演じる俊介でした。恵まれた生い立ち、環境にありながら、喜久雄という「才能」を前にしてもがく姿。自分の方が恵まれた立場にいるうえ、子どもの頃から共に厳しい稽古に耐えてきた喜久雄を憎み切ることもできない…そんな彼の苦悩が胸に迫りました。

舞台上の風景など、歌舞伎を観劇しに行っても見ることのできない風景が見られたり、映画ならではの楽しみも。それでも「歌舞伎を見に行ってみたい!」と思わせるのは、歌舞伎という芸能が持つ力かもしれません。

『国宝』気になる方は、まだまだ上映も続くようですので、見に行かれてはいかがでしょうか。

『国宝』公式サイト
https://kokuhou-movie.com/
ポスタービジュアルにもなっている『二人道明寺』の迫力と美しさ。
実は演出がかなりアクロバティックなことを、この映画で初めて知りました。
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