インドネシアに行ってきました!(外国人材事業検討視察)
現地に行って分かったこと
今回、インドネシア(ジャカルタ・バンドン)を訪問しました。
外国人材に関する事業検討の一環としての視察でしたが、実際に現地を訪れてみると、数字や資料だけでは分からない「暮らし」や「空気感」を強く感じることができました。
スムーズだった入国と、早朝でも営業する空港
まず印象に残ったのは、入国手続きのスムーズさです。
混雑を覚悟していましたが、実際には想像以上にスッと入国することができ、拍子抜けするほどでした。
また、日本へ帰国する際は便の時間が早かったため、かなり朝早い時間帯に空港へ到着しました。
日本では、夜間や早朝は営業していない店舗も多い印象がありますが、スカルノ・ハッタ国際空港ではその時間帯でも飲食店や売店が営業しており、利用者にとって非常に便利だと感じました。
![]()
現地の交通事情
交通事情も、日本とはかなり違います。車での移動は想像以上に時間がかかり、渋滞は日常的です。
一方で、バイクは車の隙間を縫うように走っていくため、移動スピードだけを見るととても機動力があるように感じました。
ただ、車を運転する側からすると、なかなか大変そうです。
日本のように譲り合いで進むというよりも、タイミングを見て多少強引に入らないと、車線変更ができない場面が多そうだと感じました。現地人にとっては当たり前の光景ですが、日本の交通ルールに慣れていると、最初は戸惑うかもしれません。
高速鉄道と駅で見かけた日本ブランド
ジャカルタからバンドンへは高速鉄道を利用しました。
移動時間が短く、車内も快適で、日本の新幹線のような感覚です。
この高速鉄道は2023年に開業し、「中国案の採用」「日本の敗北」「乗車率の低さ」「赤字の懸念」など、さまざまな観点から注目を集めてきましたが、実際に利用してみると、移動手段として利便性は高いと感じました。一方で、駅は市の中心部からやや離れた場所に位置しており、接続する交通手段が十分に整備されていない印象も受けました。そのため、日常的な移動手段としては、まだ利用しにくい面もあるのではないかと感じました。
駅構内には日本でもおなじみの吉野家があり、思わず足を止めてしまいました。
日本ブランドが日常の風景として溶け込んでいる様子からも、インドネシアと日本との距離の近さを感じる一場面でした。
![]()
現地の食事は想像以上に身近
食事は楽しみの1つでした。パダン料理をはじめとしたインドネシア料理は、スパイスが効いていながらも食べやすく「おいしい」というのが正直な感想です。ナシゴレン(チャーハン)も親しみやすい味で、現地の日常食として無理なく受け入れられると感じました。
大学訪問で感じた人材の厚み
今回は、BINUS大学、インドネシア大学、インドネシア教育大学の3大学を訪問しました。
詳しい内容はここでは触れませんが、いずれもインドネシアを代表する大学であり、高度人材育成の現場を実際に見ることができたのは大きな収穫でした。
日本に対するイメージ
また、インドネシア人の高度人材と話をするなかで、日本に対する印象について聞くことができました。
日本文化や日本の働き方そのものに強い関心を持っており、「日本は法制度が整っていて、社会的なルールについても明確化されている部分が多い点が魅力」「安心して働ける国」とのことでした。もちろん感じ方に個人差はありますが、日本社会の秩序や安定性が評価されていることを改めて感じました。
最後に
今回、インドネシアのジャカルタとバンドンを訪れ、実際に現地で過ごした時間は非常に貴重な経験となりました。インドネシアは世界最大のイスラム人口を有する国ですが、事前に抱いていたような「厳しさ」を強く感じる場面はあまりありませんでした。信仰についても、一部は個人の判断に委ねられている印象があり、最初は文化の違いに戸惑う部分があったものの、数日間一緒に行動する中で、次第に違和感は薄れていきました。
全体を通じて、インドネシアは若くエネルギーにあふれ、日本語学習者数も世界で中国に次いで多いと言われており、日本への関心の高さがうかがえます。
今後、こうした背景を持つインドネシア人材が、神奈川県内でさらに活躍していくことを期待しています。