~社会課題をビジネスで解決③~ 「食」を通じてそこで生きる人の心を豊かにする 食品ロス削減、フードシェアリングサービスの運用・展開
第三回は、インキュベート施設に入居している合同会社グロバースの食品ロス削減に関する事業についてスポットを当てたいと思います。
【社会的背景】
-日本の食品ロスの現状-
経済発展とともに増加した食品廃棄物ですが、その中でも「本来食べられるのに廃棄される食品」を食品ロスと呼びます。
イメージしやすいもので言えば
①形が崩れたりした規格外の加工食品
②賞味期限切れ加工食品
③家庭、飲食店での食べ残し
などが挙げられます。令和4年2月農林水産省発表の資料によると、食品廃棄物は、企業や飲食店の規格外品や売れ残りなどの食品事業者関連(309万トン)、家庭内の食べ残しなどが(261万トン)となっており、合計で570万トンの食品ロスが出ています。
【創業の動機】
今回ご紹介する合同会社グロバースは、代表を務める長谷川哲雄氏が、新型コロナウイルスの影響で飲食業界が大きな打撃を受け、多くの店が閉店や廃業に追い込まれた状況を見て、これまで携わってきたITの知識やノウハウを活かし、何か支援できることはないか、という想いで創業した企業です。社名にも想いが込められており、グロース/Growth (成長)とバース Birth (誕生)の造語としてグロバース/ GrowBirthと名付けられました。『自身が成長しながら、そこで関わる方々と社会に対して、新しいものを生み出したい』との想いが由来です。
【対象顧客】
個人経営の店舗や小中規模店舗
【提供価値】
フードシェアリングサービスを展開しているグロバースの強みは「BtoB」向けの新たなアップサイクル事業を展開している点です。小売店や農家から売れ残りや規格外の生鮮食品を引き取り、事前登録の飲食店へ配布する三方よしの事業となっており、国内で法人向けフードシェアリング事業を展開する数少ない企業です。事業においては、食品ロスが発生する場所からアップサイクルさせる場所まで、距離を縮め、鮮度を保つことが求められます。
【当課からのサポート内容】
どのような点を提供価値=強みとしているか、また、提供価値がどのようなターゲット層に響くのか、さらにどうやって認知を広めていくかについて、代表の長谷川氏とディスカッションしました。創業当初、どの企業も悩む課題の一つに、認知度をどうやって上げていくか、というのがあると思います。
同社も同様の悩みを抱えていたため、できるだけコストをかけないで、横浜市・川崎市を中心に、近隣エリアからの認知度向上をどうやって行うか、方策をブラッシュアップしました。その中で、方策の一つとして、既存メディアやネットメディアに取り上げていただくための、ニュースリリースの基本的な記載項目、どうやったら記者の目に留まるかなどは、別途カスタマイズして資料でお伝えしました。
今後は、サポーターが主催するブレストで様々なアイデアを出し合うなど、認知度向上をサポートしていきたいと考えています。
合同会社グロバースの長谷川代表にコンタクトを取られたい方は、下記の連絡先までお願いします!
代表:長谷川哲雄 Mail:t_hasegawa@growbirth.com