1. トップ
  2. スタッフブログ
  3. 「サポかな」こぼれ話~ 日崎工業-2030年までにCO2排出ゼロを目指す町工場 

スタッフブログ

サポかな
掲載日:2022年5月 6日

「サポかな」こぼれ話~ 日崎工業-2030年までにCO2排出ゼロを目指す町工場 

                            日崎工業が創り出す「オフグリッドモビリティスペース」

東京駅の案内サインや羽田空港のフライトインフォメーション、イベント、商業施設のモニュメントといった大型金属加工品を得意とする日崎工業株式会社(川崎市)の三瓶社長。高校卒業後に就職したバイク部品メーカーを辞めて無職となってから、世界放浪すること丸3年。1989年、「当時は15人くらいの下請町工場だった」(三瓶氏)日崎工業に入ると、持ち前のセンスと、ものづくり・メカいじり好きの才能が開花。当社を「企画、設計から工事までできる板金屋」に押し上げる。CADで図面を描ける同業者がいない当時。日崎工業は、電通などの信頼を得、「元請に近い立場で仕事をいただけるようになった」。従業員は倍に。工場も7カ所に拡大した。
けれども2009年のリーマンショック、2011年の東日本大震災で「イベントや商業施設といったショービジネスに近いところが、自粛ムードの影響を大きく受けてしまった」。当社の6億円近くあった売上は2.5億円まで落ち込み、5人をリストラ、6カ所の工場を閉鎖し1カ所に縮小した。
赤字経営を立て直すために三瓶社長が行った改革。成果があったこと、無かったこと、伺うことができました。
(取材日3月10日)―「サポかな」5月号【脱炭素】が進んでいる会社-も併せてご覧ください。

当社の施工事例

2013年「従業員の賃金を売上変動制に」→×

営業職は50%、制作職は25%を営業数字に連動させたが、数字を追わせたばかりに「ベテランが若手を育てなくなった」。社員同士の関係がギクシャクし、若手が定着しない職場に。

2014年「理念経営に切り替える」→〇

1人の社員から会社の理念を問われたことをきっかけに、全員の考え方、向かうべき方向を揃えなければだめだと思い至った三瓶社長。同友会の「経営指針作成部会」に入門し、理念や目標、方針を成文化した(当社の理念は「人々を感動させるモノづくり」)。社員に発信し続けたことで古参たちは反発し去っていったが、当時の若手(第2世代)はぐんぐん吸収、その後に入社するデジタル世代(第3世代)の育成に大いにプラスとなった(新人チームは20年クラスの鈑金職人でも難しいような3次元加工を任されてもやり遂げている)。

2016年「固定費削減のための全社LED化 」→〇

これを契機に、さまざまな省エネ化に取り組み、年間電気購入額をピーク時の半分以下(430万円の削減)に、CO2排出量も半分以下(90ton削減)となった日崎工業。事業エネルギーの約30%が再生可能エネルギーという当社の取り組み、そして脱炭素への挑戦が生んだ新事業について、「サポかな」5月号をぜひご覧ください!

脱炭素に向けた新規事業の一例「キッチンカー」。当社が誇るリベット工法で、軽くて強い車体を実現

脱炭素に向けた新規事業の一例「アウトドアグッズ」

日崎工業 株式会社 

https://www.hizaki.jp/

情報をシェア
  1. 前の記事
  2. 一覧へ戻る
  3. 次の記事