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スタッフブログ

サポかな
掲載日:2020年6月19日

情報誌「サポかな」取材余話 エレックス工業(株)(2020.06.15)

μPRISM(マイクロプリズム)

電波天文観測の技術では、他の追随を許さない

電波天文観測の技術では、他の追随を許さないエレックス工業株式会社(川崎市)。

昨年は、国立天文台などの国際研究チームが世界で初めてブラックホールの撮影に成功したが、それを可能にした「波長多重光伝送装置」を開発、納品したのが当社なのだ!

取材するこちらのレベルに落として技術を説明してくださった内藤社長、本当にありがとうございます!なるほど発言の数々、皆さまにご紹介します。

日本には口径60m強の望遠鏡もありますが、どんなに大きなものを作りたくても限界があります。というのも、地球の自転に合わせて星の向きに望遠鏡の角度を変えなきゃいけないから、動かすのが大変なんです。

そこで、離れた地点に電子望遠鏡を設置し、電波で結んで星を観察するという方法が、賢い人によって考え出されたんですね。それを可能にする通信技術なんかを、ウチがずっとやってきたわけで。

波長多重光伝送装置が1秒間に送ることができるデータ量は640億ビット、スマホの写真にして1万枚程度ですね。

要求を出してくれる天文学者も宇宙人みたいな方たちですし、うちの技術者たちも無理難題に燃える「オタク集団」なので開発できたんです。

今は人類史上最大の大陸望遠鏡【百万平米電波望遠鏡】計画に参画しています。

5.2ミリ×9.0ミリの極小基盤に7種類のセンサーを搭載したμPRISM-マイクロプリズムについて

「これまで地上から宇宙を見上げる仕事ばっかりだったけど、たまには宇宙から見下ろしたいよね。じゃ、宇宙に届くものを作ろうよ」という雑談から 生まれました。ロケットに積んでいってもらえるものは小さくなきゃダメ。では、うちの技術でどこまで小型軽量化できるか、限界にチャレンジしてみよう、と。

用途を想定していたわけでも市場調査をしたわけでもありませんが、展示会に出品し多くの反響をいただきました。

自動車のテスト車にも積まれています。1つのコンピュータなので、プログラムを書き込めば計算ができ、データも保存できますし。微小、省電力です。

ハードとソフト、それらを統合したシステムの設計開発を自社一貫体制で進めるエレックス工業。東日本大震災で人々に津波が迫ることを伝え続けた南三陸町の防災無線も、当社のネットワークシステムだった

エレックス工業さまのμPRISMは「サポかな」8月号に掲載します。ご期待ください。

エレックス工業株式会社

https://www.elecs.co.jp/

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