海外新着情報
当センターでは、神奈川県と横浜市のご協力をいただき、県・市の海外駐在からと、KIP大連事務所からの現地状況等の各種情報をご案内します。 (今回は、各駐在員による2022年10月28日までの情報を掲載しています)
海外新着情報
海外新着情報では、神奈川県の協力による海外駐在員との連携の中で得た「海外での企業活動の現状に関する情報」をご案内します。
中国
・国慶節休暇期間における国内観光客数の状況とその後の大連の防疫管理体制の強化
~中国・大連~(2022年10月24日)
10月1~7日の国慶節休暇中、感染拡大防止のため、中国の複数の観光地で厳格な防疫体制がとられていました。四川省にある世界遺産の景勝地「九塞溝」では、来訪者出発前5日間に3回、到着後の3日間に3回のPCR検査を義務づけており、それまでは入場券の購入すらできないという非常に煩雑な防疫対策を行っていた結果、昨年は17万人を超えていた同期間の観光客が、今年はわずか211人だったようです。期間中の国内旅行者数は前年同期比18.2%減の4億2,200万人で、コロナ前の19年同期比では39.3%減となりました。10月16日から開催された第二十回共産党大会を控えていたことも影響していると言われています。
また、大連市では、国慶節休暇後の10月11日に新たに域外から大連に入った人に対する管理を強化する通知(大疫指発〔2022〕61号)が発出されました。これまで事前に対応する必要があった目的地の社区等への報告や48時間以内のPCR検査陰性証明の持参だけでなく、大連に到着後、3日以内に3回のPCR検査を行い、その検査が完了するまでは会食、会合、公共場所への移動、公共交通機関の利用をしないことが求められることとなりました。これにより、市外からの短期出張や旅行が事実上できない状況となるなど、経済活動に大きな影響が生じています。
東南アジア地域
・プラユット首相の10月以降の職務継続が決定
~タイ・バンコク~(2022年10月20日)
タイ憲法裁判所はプラユット首相の任期について、現憲法が発効した2017年4月6日を起算日とするため、現時点では憲法が定める任期である8年間を満たしておらず、2025年4月まで任期が有効であるとの判決を下しました。本件については、首相の任期を巡って以前より争われていたものですが、これにより10月以降の職務継続が決定しました。
プラユット首相の職務が継続することにより、国会外では反首相デモが活発化し、政情が混乱する可能性があることも懸念されており、バンコク都では、戦勝記念塔の周辺で憲法裁の決定に対するデモが行われました。また、今後の政治動向によっては、経済政策が方針転換する可能性もあり日系企業等の注目が集まっています。
【参考】:現地報道
・新型コロナウイルスのワクチン接種の有無に基づく感染対策を全面的に撤廃
~シンガポール~(2022年10月28日)
シンガポール政府は10月10日から、新型コロナウイルスのワクチン接種の有無に基づく感染対策を全面的に撤廃しました。これにより、ワクチン接種を完了していなくても、(1)500人以上が参加するイベントの参加、(2)入店客が踊ることを目的としたナイトクラブなどの入店、(3)飲食店での食事ができるようになります。バスや鉄道など公共輸送と病院や介護施設ではマスク着用が引き続き義務付けられます。
海外情報アーカイブ~過去の記事を掲載しています~
神奈川県「海外駐在員レポート」
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/pw3/cnt/f532218.html
横浜市「海外リポート」・「海外事務所による新型コロナウィルス関連レポート等」
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/kokusai/kokusai/zaigai/report.html
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/kokusai/kokusai/zaigai/office-report.html