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掲載日:2021年11月18日
【大連便り(38)】
【大連便り(38)】大連のデルタ変異株による新型コロナウイルスの発生と現状
大連市では11月4日以降、水産加工品の冷凍・冷蔵倉庫で働く従業員等からデルタ変異株の新型コロナウイルスの新規感染が確認され、感染エリアの封鎖管理や濃厚接触者の隔離が行われています。15日午後の時点で確定症例数は260人となり、他都市と比べても多くの感染者が出ています。
市内では公共施設や娯楽施設(運動場、カラオケ店、銭湯等)の営業停止や一部の飲食店が営業を取りやめています。在大連の日系企業では在宅勤務への切替や企業訪問などの予定を取りやめるケースも出ています。不要不急の大連市外への移動や外出を控えるようにとの政府通知も出ており、かなり制限された生活・業務環境となっています。
大連事務所職員も上海で開催された中国国際輸入博覧会を視察するため出張を予定していましたが、急遽取りやめることとしました。中国政府はゼロ・コロナ政策を推進していますが、感染力の強い変異株の流入と感染拡大を完全に抑え込むことは難しく、一度感染が広がると厳しい制限がかかることがビジネスのネックとなっています。
また、感染拡大を抑えるため、全市民への複数回のPCR検査(無料)受診指示が通知されています。大連では9日に1回目のPCR検査を受診指示があってから、16日までに合計4回の検査が行われています。深夜に突然、翌日昼の12時までにPCR検査受診するよう通知が来たこともありました。大連市民にとって大変な状況が続いていますが、厳格な感染防止対策を実施することにより、早期に感染が収束することを願っています。
(11月16日筆)