海外新着情報

当センターでは、神奈川県と横浜市のご協力をいただき、県・市の海外駐在からと、KIP大連事務所からの現地状況等の各種情報をご案内します。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（今回は、各駐在員による2022年11月24日までの情報を掲載しています）

海外新着情報

海外新着情報では、神奈川県の協力による海外駐在員との連携の中で得た「海外での企業活動の現状に関する情報」をご案内します。

中国

・新型コロナウイルスに関する新たな防疫措置（防疫体制の一部緩和）について

～中国・大連～（2022年11月18日）

中国国務院共同防疫メカニズムは、11月11日、「新型コロナウイルス感染拡大の予防抑制措置をよりいっそう合理化し、科学的で精密な防疫を徹底する通知」を発表しました。通知の主な内容は次のとおりです。

（１）隔離期間の短縮

濃厚接触者や入境者の管理について、「7日間の集中隔離＋3日間の自宅健康観察」から「5日間の集中隔離＋3日間の自宅隔離」に調整する。

（２）「濃厚接触者の濃厚接触者」判定の廃止

これまで「濃厚接触者の濃厚接触者」について、7日間の自宅隔離を求めていたが、今後は判定を行わない。

（３）リスク等級の段階変更と隔離場所の変更

　リスク等級について、従来の「低・中・高」の3段階から「低・高」の2段階に調整し、高リスクエリアからの来訪者の管理は「7日間の集中隔離」から「7日間の自宅隔離」とする。

（４）一斉PCR検査の廃止

　市や区などを単位とする一斉でのPCR検査は行わない。

（５）国際旅客便のサーキットブレーカー措置の廃止

　国際旅客便が中国に到着した際のPCR検査で確認された陽性者数に応じて運航停止や便数の増減を行うサーキットブレーカー措置を廃止する。

（６）渡航前PCR検査の簡素化

　中国渡航前のPCR検査について、従来は搭乗前48時間以内に1回、24時間以内1回の計2回の検査が必要であったが、搭乗前48時間以内の1回の検査で陰性証明を取得すればよいとする。

　この通知内容は、段階的に運用が始まっており、大連市でも従来実施されていた週2回（火曜日・金曜日）の市内一斉PCR検査も廃止されました。一方で、中国本土では感染が急速に拡大しております。11月16日には２万人を超える新規感染者が確認され、感染者の多い広州市や重慶市などでは行動制限措置がとられているなど、今後の状況が注視されています。

東南アジア地域

・11月下旬～12月中旬に新型コロナウイルス感染増加見通し

～タイ・バンコク～（2022年11月24日）

タイ保健省疾病管理局（ＤＤＣ）は11月下旬から12月中旬にかけて新型コロナウイルスの新規感染者が増加するとの見通しを明らかにしました。

タイ人と外国人の旅行者が多く、大勢の人が集まるイベントが再開しているバンコク首都圏や東部・南部の観光都市で新型コロナウイルスの感染者が増えており、それに伴い治療のために病院を訪れる人も増加しているようです。また、11月中旬は入院患者が前週比12.8％増加すると予測していましたが、重病者数の増加率はわずかで、死者数も横ばいとみています。

高齢者や幼児を含む全世代に新型コロナウイルスのワクチン１回目及び追加接種を急ぐよう呼びかけるとともに、ワクチン未接種の高齢者は外出を控え、多くの人と接触する機会のある勤労世代は高齢者との接触を避けるよう要請しました。

・ワクチン未接種者の海外からの入国制限を条件付きで解除

～フィリピン～（2022年11月17日）

フィリピン政府は、出発24時間以内の陰性の抗原検査結果の提示などを条件にワクチンを接種していない海外からの渡航者の入国制限を解除する等、新たな入国規則を発表しました。

北米地域

・新型コロナとインフルエンザの混合予防ワクチン臨床試験が開始

～米国・ニューヨーク～（2022年11月16日）

米国製薬大手ファイザーとドイツのバイオ医薬ベンチャーのビオンテックは11月３日、１種類のワクチンで、新型コロナウイルスとインフルエンザ両方からの重症呼吸器疾病を予防することを目的としたmRNA型ワクチンの開発が、臨床試験の第１段階に入ったことを発表しました。

なお、米国のジョー・バイデン大統領は、10月の記者会見で、「新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した５歳以上の米国人は、インフルエンザワクチンのように、最新の新型コロナワクチンを１年に１度接種することを推奨する」と、今後の定期的な接種の必要性について言及しており、近い将来、混合予防ワクチンが主流となる可能性があります。